精神障害者手帳3級は簡単に取れる?3級手帳経験者が解説
精神障害者手帳3級って簡単に取れるものなの? 手続きは? 僕の症状でも取れる?どんな症状なら取れるの?と言った疑問に、精神障害者手帳3級を持っていた(現在2級)ぼくが経験を元に回答します。
精神障害者手帳3級は簡単に取れました - ボクの例
僕が最初に3級の手帳を取ったのは10年ほど前になりますが、簡単な手続きで困るポイントもなく簡単に取れました。
ここではまず、どのようにして取得するのか手続き方法の解説しています。
僕の症状でも取れる?私でも取れる?と言った疑問にも、これまで関わってきた精神障害者手帳を持っている人たちへの客観的な視点から回答しました。
簡単だった障害者手帳の手続き
ここでは精神障害者手帳3級を取得するまでの手続きを解説します。
初診日から6か月以上経過していること
精神障害者手帳の申請をするには、精神科や心療内科などで、うつ病や統合失調症、双極性障害などの精神疾患による初診から6か月以上経過している必要があります。
主治医に精神障害者手帳を取得したいと相談
まずは主治医に精神障害者手帳を取得したいと告げました。
僕としては少し勇気のいることでしたが、主治医からすればよくあることなので特に何も変わったリアクションはなく、ただ「それじゃ診断書書いておくね」と返事がありました。
同じように少し身構えてしまう人もいるかも知れませんが、何も心配しなくて大丈夫ですよ。
担当者から聞き取り
病院の担当者から簡単な聞き取り調査がありました。
内容は
- 普段の食事の様子
- 調理はできるか?
- 買い物へは行けているか?
- 金銭の管理はできているか?
- 洗濯はできているか?
- 掃除は出来ているか?
- 入浴は出来ているか?
- 睡眠は取れているか?
など、普段の生活についてが主でした。
これらの聞き取りは診断書に反映され、精神障害者手帳の等級決定の判断材料になります。
また、病院や普段の診察状況により、これらの聞き取りがない場合もあります。
手続きは病院が全て代行
役所での申請手続きも簡単
病院によっては診断書を受け取り自分で役所へ手続きをしに行く必要があります。ただし申請の手続きは簡単ですので心配いりません。
必要な書類に数カ所記入するだけです。
審査を待つ
審査期間は時期や自治体によって変わると思います。
先日僕が手帳の期限が切れて失効してしまい再申請したのですが、その時は6週間かかりました。
自宅に通知が来る
自宅に通知が封書で来ます。
発行・受け取り
承認された場合は、通知と指定された顔写真を持って役所へ精神障害者手帳を受け取りに行きます。
この時、自治体によっては地下鉄・バスなどの市営交通割引券も発行されます。
僕の当時の症状
僕は統合失調症と診断されています。
当時の症状としては、人が怖く外へはあまり出られない状況でした。そのため買い物も夜中に2週間分くらいをまとめ買いするといった具合でした。
人が怖い原因については妄想が原因と主治医は判断していたようです。
そして、身の回りのことも、洗濯はたまにできる程度で、掃除はほぼ出来ませんでした。
食事については調理をすることは問題なくできていました。
どれくらいの症状なら精神障害者手帳3級なのか?個人的な意見・感想
どれくらいの症状なら精神障害者手帳3級を取れるかどうかについての個人的意見を書くと、これは主治医の診断書次第です。
本当に人によって症状や抱えている生活での問題点は様々です。日常生活において問題点や制限がかかってしまう状態であれば手帳を受けることはできると思います。
そして、病院も商売である以上忖度が存在します。早い話が患者が望む診断をして患者を囲うということです。
実際に精神障害者手帳や年金の診断書をお願いした時に主治医から「じゃあ、通るように書いておくね」と返事されたということを耳にすることは意外と多いです。
これは個人の開業医などに多く見られ、大学病院や総合病院では厳し目というか厳格な診断だと、自分の経験とこれまでに関わった精神障碍者手帳を持つ人達を見て個人的に感じています。
精神障害者手帳どんな人が持つのかを解説
精神障害者保健福祉手帳は、日常生活に支障をきたす精神疾患を持つ人々に支援を提供するための制度です。
精神障害者手帳を持つためには、何らかの精神障害があることが必要です。具体的には、うつ病、統合失調症、双極性障害、パニック障害、発達障害やその他の精神疾患などが該当します。精神障害の程度によって、手帳の等級が決まります。
精神障害者手帳を持つことについては、自分自身の症状や生活状況、手帳を取得することのメリット・デメリットに合わせて判断する必要があります。医師や専門職の意見を参考にして、自分にとって適切な選択をすることが大切です。
精神障害者手帳の等級は精神保健福祉センターで決定される
手帳の等級は、精神疾患と能力障害の両面から総合的に判断され、1級から3級まであり、精神疾患や障害の程度に応じて等級が決められます。
精神障害者手帳の申請は、市町村の担当窓口を通じて、都道府県知事または指定都市市長に提出されます。
精神障害者手帳って何級が重いの?
精神障害者手帳には、1級から3級までの等級があり、1級が一番重い等級となります。
この手帳は、日常生活や社会生活において制限を受けていることを証明するものであり、等級が高いほど制限が大きく、重度の精神障害を持っていることを示しています。
精神障害者3級ってどのレベル? か解説
具体的には、3級の場合は「日常生活や社会生活において制限を受けるか、制限を加えることが必要な程度の精神障害がある」とされていますが、家事や対人関係、社会的手続きや社会資源の利用など、一定程度は自分で行うことができる状態を指します。
3級の場合でも、生活支援や精神保健の支援が必要とされる場合もあり、僕の場合、訪問看護やホームヘルパーさんの支援を受けるよう勧められました。実際にこれらの支援を受けている方もいらっしゃいます。
精神障害3級の症状は? ケースを解説
具体的には、1人で外出することができ、デイケアや訓練などに通うこともできます。また、配慮のある事業所で働くことも可能ですが場合によっては就労不可と診断されることもあります。
基本的には自分で家事ができるが、手順や状況が変化すると誰かの助けが必要になることもあります。入浴や洗面などは大体自分でできますが、時には支援が必要になることもあります。
引きこもりがちではなく、他の人とのコミュニケーションもおおむねとれますが、不安定な場合があるとされています。
具体的な症状としては、不安やうつ病では、気分が沈んだり、不安感や心配事が日常的にあったり、眠りが浅かったりする場合があります。
統合失調症では、現実感覚が乱れたり、幻覚や妄想などの症状があったりすることがあります。
双極性障害では、気分が極端に高ぶったり低下したり、行動や思考のスピードが異常に早かったりすることがあります。
適応障害では、ストレスなどにより身体的な症状が現れたり、集中力が低下したりすることがあります。
精神障害3級は、他の障害者手帳の等級と比較すると比較的軽度な症状とされていますが、日常生活に影響を与える可能性があるため、適切な支援が必要です。
精神障害2級と3級の違いは日常生活を過ごす上での困難さで決まる
精神障害者手帳2級は、生活を送る中で著しい困難が伴う場合に判定されます。これに対して、最も程度の軽い3級は、だいたいの日常生活は問題なく過ごせるがある程度の支援が必要とされます。
例えば、3級の場合、日常的な家事や対人関係づくり、社会的な手続きや社会資源の利用に制限があるものの、それらを一人でこなすことが可能な状態です。
また、外出やデイケア、訓練等に通ったり、配慮のある事業所で働くこともできます。
入浴や洗面等も大体自分でできますが、状況や手順が変化すると誰かの助けが必要になる場合もあります。引きこもりがちではなく、他の人とのコミュニケーションもおおむねとれますが、不安定な場合もあります。
一方、2級の場合は、3級よりもさらに困難な状況にあるとされます。つまり、一定程度の支援を必要とし、普通に暮らすことが困難な場合です。たとえば、自分での外出ができなかったり、通勤や職場での対人関係に支障をきたす場合があります。
日常生活をどれくらい過ごせれば2級か、または3級かは厚生労働省によって定められています。次の見出しで紹介します。
精神障碍者手帳2級の能力障害(活動制限)の状態
- 調和のとれた適切な食事摂取は援助なしにはできない。
- 洗面、入浴、更衣、清掃等の身辺の清潔保持は援助なしにはできない。
- 金銭管理や計画的で適切な買物は援助なしにはできない。
- 通院・服薬を必要とし、規則的に行うことは援助なしにはできない。
- 家族や知人・近隣等と適切な意思伝達や協調的な対人関係づくりは援助なしにはできない。
- 身辺の安全保持や危機的状況での適切な対応は援助なしにはできない。
- 社会的手続や一般の公共施設の利用は援助なしにはできない。
- 社会情勢や趣味・娯楽に関心が薄く、文化的社会的活動への参加は援助なしにはできない。
(上記1~8のうちいくつかに該当するもの)
精神障碍者手帳3級の能力障害(活動制限)の状態
- 調和のとれた適切な食事摂取は自発的に行うことができるがなお援助を必要とする。
- 洗面、入浴、更衣、清掃等の身辺の清潔保持は自発的に行うことができるがなお援助を必要とする。
- 金銭管理や計画的で適切な買物はおおむねできるがなお援助を必要とする。
- 規則的な通院・服薬はおおむねできるがなお援助を必要とする。
- 家族や知人・近隣等と適切な意思伝達や協調的な対人関係づくりはなお十分とはいえず不安定である。
- 身辺の安全保持や危機的状況での対応はおおむね適切であるが、なお援助を必要とする。
- 社会的手続や一般の公共施設の利用はおおむねできるが、なお援助を必要とする。
- 社会情勢や趣味・娯楽に関心はあり、文化的社会的活動にも参加するが、なお十分とはいえず援助を必要とする。
(上記1~8のうちいくつかに該当するもの)
うつ病は精神障害者手帳何級? 通常は2級まで
うつ病は、精神障害の一つで、日常生活や社会生活に支障をきたす場合があります。うつ病を抱える人が障害者手帳を取得する場合、どの程度の障害があるかによって等級が決まります。
一般的に、うつ病を含めた精神障害においては、2級までの認定が通常です。つまり、日常生活において一定の支援が必要な程度の障害があると判断される場合が多いです。
うつ病を含めた精神障害の場合、医師が判断する際には、症状や治療経過、社会的状況など様々な要因が考慮されます。うつ病に限らず、精神障害を抱えている場合には、自分の症状や生活上の困りごとを医師に的確に伝えることが重要です。
ADHDは精神障害者手帳何級? 通常は2級まで
ADHDの障害者手帳の等級については、障害の重さによって異なります。注意欠陥多動性障害を持つ人は、通常は2級までの認定がされます。
2級とは、日常生活において一定の支援が必要で、社会生活にも制限がある状態を指します。例えば、定期的な通院や治療が必要な場合や、就労ができる範囲が限定的である場合などが該当します。
ただし、発達障害と診断されている場合でも、条件によっては基準を満たさないため、手帳を取得できないことがあることに注意が必要です。