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カオサンロード8日目、マンネリの果てに見えたキャラメルコーンの幻

カオサンロードでの生活も、すっかり水が染み込んだスポンジみたいになってきた。朝起きて、カオマンガイを求めてふらっと出かける。そして帰り道には必ずアイスラテを買う。このルーチン、もう何日繰り返してるんだろう?宿に戻って朝活の続きをして、昼から作業。これが最近の一日だ。

それにしても、同じ街に8日もいるとこんなに馴染むものなのか。最初は異国の香りに心躍らせてたけど、今じゃ道端の猫まで「あ、またお前か」なんて思う始末。ボク、もう少し新鮮味を味わっていられると思ってたのにな。

そんなボクに不意打ちをかましたのが、暇スレで見かけた「キャラメルコーン食べた」という何でもない一言だった。それを読んだ瞬間、頭の中がキャラメルコーン一色になるなんて、自分でもびっくりだ。でも考えてみれば、当分食べられるはずもない。そう思ったら、何だかおかしくてつい笑っちゃった。

海外にいる間は日本の味が恋しくならないタイプだと思ってたけど、どうやらそれも間違いだったらしい。予想外のところで自分に出会う。そんな日もあるカオサンロードの朝。