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タイ生活に慣れつつも宿で感じた人間の距離感

最近、街歩きのコツが少し見えてきた。1日に20kmも歩けば、それなりに土地の感じがつかめるものだ。ただ、未だに道に迷うのはお約束。今のところ、ボクのテリトリーはカオサン周辺だけ。地図で言えばほんの米粒サイズの範囲だけど、それでも生活の輪郭がやっと見えてきた。気候にも慣れたし、信号のない横断歩道を渡るタイミングも、もはやお手の物だ。

そんな感じで、生活が軌道に乗り始めたタイミングでふと気づいた。「アフィリエイトの作業、しばらく放置してたなあ」と。まあ、朝活はちゃんと続けてたし、これは習慣化しているので特に心配なし。習慣ってやつは、一度根付くと案外頑丈だ。

昨日のこと。同じ宿にいる人たちと共有スペースで話をした。最初はボク以外に3人いたんだけど、そのうち1人はすぐどこかへ消えてしまった。この人、どうやらボクが気に入らないらしい。初対面の時からなんとなく感じてはいたけど、昨日の出来事で確信した。

例えば、別の人がボクに何か教えようとしたら「教えなくていい」と遮ったり。「ボクくんとは朝しゃべったなー」と言ってくれる人に対して、「この人おらんかったから喋ってない」と突き放したり。言葉が鋭いというよりも、邪魔されている感じ。あれこれ理由をつけてボクを弾き出そうとしているようにしか見えない。

そういう人だから、目も合わせてこないし、挨拶するのも気まずい。こっちもだんだん嫌な気持ちになってくる。どうしたもんかなあと思いつつ、ボクの心は少し曇ったままだ。宿の共有スペースに漂う微妙な空気。それもまた旅の一部なのだろうか