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配給に並んで思ったこと、ピンク皿の美味しさが心に染みた日

宿で知り合った人に、ゴリゴリのローカル飯屋へ連れて行ってもらった。いやー、ローカル飯屋って本当にすごいね。カオマンガイもパッタイも、ガパオライスだってない。ボクが知ってるタイ料理なんて影も形もない。そこにあるのは、地元の人しか知らない、本当に“その土地”の料理。まるで知らない言語を急に目の前で話されてる感じ。でもね、これがまた妙に心地いいんだ。

それにしても安い!ピンクのお皿が10バーツ、水色のお皿が20バーツ、ご飯なんて3バーツだ。日本円で考えると、ピンクが45円、水色が90円、ご飯が14円。ちょっと待って、どういう計算?なんか、時間を遡って昭和の物価表でも見てる気分だった。

で、肝心の味なんだけど…これがまた美味い!舌が躍るってこういうことかって思ったよ。安宿の人たちが御用達にしてるだけある。地元の秘密をちょっとだけ教えてもらえたみたいで、嬉しくなっちゃった。

その帰り道、「配給に並ぼうぜ」って誘われた。え?配給?って最初は戸惑ったけど、みんなが列に並んでるのを見たら、ついついボクも流れに乗っちゃった。並んでる間、「これって貧しい人たちのものじゃ?」ってちょっと罪悪感を感じたりもした。でも、弁当と菓子パンと水をもらった瞬間、正直に言うと嬉しかったんだ。こういうのって、心が正直になる瞬間だ。

そして昨日ボクが書いたシーク教の寺院では、無料で朝ご飯が食べられるらしい。つまり計算すると、1日の食事代が40バーツ、宿代が100バーツ、合計で140バーツ。1か月で4200バーツ、日本円で18,900円。これで基本的な生活ができるってことになる。

ボクは障碍者年金をもらってないけど、もらえる人なら余裕で暮らせるんだろうなって思う。生きる方法っていろいろあるんだね。

2024/12/19