最近ね、また一つ、胸に刺さる言葉に出会った。
誰にも見られてないところで、誰でもできることを、誰もやらないくらいやる――っていうやつ。那須川天心さんの言葉なんだけど、まあ、刺さる。ハリセンボンのようにズブズブ刺さる。
日本一ボディービルダー横川尚隆さんの「みんなが知っている種目をみんなより追い込むだけ。〇〇式など全部ウソ。基礎を徹底的にやりこめ。」ってのも、元サッカー日本代表の槙野智章さんの「上に上がってる選手は当たり前のことを当たり前にやっている。それを当たり前に継続している。」ってのも、どれもこれも、心の棚に置きたい名言で、たまに取り出してホコリ払って眺めたいレベル。
ボクはこの人たちほど輝かしい実績があるわけじゃない。だけど、ちょびっとだけ、アフィリエイトで結果を出した。そして今は月に50万円を目指してるんだけど、今やってることって、ほんとに地味で、だれでもできる作業の繰り返し。
ただ、それを「だれもやらないくらいまで」やろうとしてる。うん、それだけ。
やってることは、地味な下校途中に見つけた缶けりの缶を、毎日同じ場所に戻すくらいの地道さ。効率のいい商品が見つかりはじめたのも、たぶんそのせい。
せどりもね、毎日セラーリサーチしてるんだけど、これも手作業。古い井戸をバケツでくみ上げるような作業。でも、ちゃんと水が出るんだなあ。ポトン、ポトンと利益商品が落ちてくる。
FXも同じ。毎日、黙って勉強するだけ。
スマホでインスタを見てたら、第一志望に合格した子のノートが出てきて、それがまた、圧巻。あれはもう、学習塾を丸ごとノートに詰め込んだような量だった。心が「ギュッ」となる。
そう思うと、もう、やるしかないのよ。
なんかこう、魔法のような何かを求めがちな世の中だけど、実は全部、裏庭のような地味なところで勝負がついてる気がする。
だから、今日もやる。
昨日と同じように。明日もきっと。
派手な舞台の裏側で、静かに鳴ってる太鼓の音を聞きながら、ボクは進む。
地味で、不器用で、でも本気のまま。