毎朝、目が覚めたときに「今日のやることリスト」が枕元に置かれていたら──ボクは多分、布団から出ずに二度寝する。
FX、せどり、アフィリエイト。
これがいつもの三銃士。でも最近は、インスタとLINEスタンプが「ねえねえ」と肩を叩いてきて、ついにはX(旧Twitter)の情報発信アカまで加わってきた。
もはや、人生が欲望と不安のバイキング。
アフィリエイト一本じゃ、いつ食パンすら買えなくなるか分からない。じゃあせどりもやっておこう。せどりがダメならインスタかLINEスタンプだ!と、まるで保険をかけまくった人生の競馬場。どの馬が走るか分からないから、とりあえず全部に賭けとけ精神。
でもさすがに多すぎる。整理しようと思ったわけですよ。
そしたらね、せどりがいちばん手ごたえないことに気づいた。
あんなに商品見つけたのに、利益率とか回転率の数字を見たら、砂糖菓子みたいに脆い希望だった。
ボクが本当に辞めたいのは、「報われるイメージを持てない努力」なんだと思った。
そう、手応えって大事。努力しても、その先にぼんやりした霧しか見えないと、人は立ち止まる。止まったまま、また努力。まるで歩くたびに壁が立ち上がる、人生RPGの無限迷路。
努力、努力、努力、努力……ちょっと進む。
また努力、努力、努力、努力……ちょっと進む。
そのリズムはまるで壊れかけたレコード。回るけど、ちょっと切ない。
成功してる人って、急にバーンと上がったように見える。でもその裏には、きっと地面の下にでっかい根っこを張った時間がある。
桜の花は空に浮いてるんじゃない。根っこと幹が、あの花びらを持ち上げてる。
だからボクも根を張りたい。深く。静かに。
ChatGPTに言われてハッとしたことがある。「やること多すぎ」の正体は、収入が不安定だから足場をたくさん作ろうとしてるんだって。つまり、いまのボクは工事中の足場に囲まれて、そのどれにもちゃんと立ててない状態。そりゃ落ち着かない。
じゃあ、どうするか。
アフィリエイトとXの発信とFXは主軸。
せどり、インスタ、スタンプは“実験枠”。
「将来性」という夢がある。でも手応えがないなら期限を切る。続ける条件は、楽しいか、反応があるか。それ以外は、潔くスパッと見切ってもいいんじゃないかと思うようになった。
あともうひとつ、自分の努力を「見える化」すること。
できたことだけ振り返る日を週に1回作る。
「ミスが減った」とか「いいねが2増えた」とか、そういう小さな“変化”を見逃さない。
ボクだけの“成功の木”も描いてみた。
根っこが習慣で、幹がスキルで、枝と葉っぱが収益。
そして花が、結果。
だけど、努力ばっかりしてると呼吸が詰まる。
ときどき“遊び”とか“笑い”とか“余白”を混ぜないと、努力っていう名のエンジンが焼きついて壊れる。
だから今夜は、アイスでも食べようと思う。ピノとか。あれ一粒で、結構心が整うから。
明日も努力する。でも、その間に一瞬だけ、笑える時間も差し込みたい。
人生の編集ってやつは、削るだけじゃなく、入れることも大事なんだと思う。