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ボクと「金持ちおじさん」の奇妙なガンガーの朝

バラナシもついに最終日。ボクは早朝、ガンジス川のほとりでチャイをすすりながら、ただボケーっとしていた。この「ボケー」ってやつ、ガンガーでは特に輝きを増す気がする。頭を空っぽにして、静かに川を眺める。空がゆっくりとオレンジ色に染まり、きれいな日の出が顔を出した。最高だ。こんな朝、旅のご褒美みたいなものだと思う。

そんな気分をぶち破るように、また彼がやってきた。最近よく出会う「お前金持ってんの?持ってないなら話さねえ!」おじさんだ。なぜか今朝は、めちゃくちゃ話してくれる。いや、ちゃんと「持ってないよ」って答えたのに。スマートウォッチを指さして「金持ってんじゃん」と笑ってた。これ、たかるのが目的じゃなかったのか。謎だ。まあ、おじさんの独特な空気感にボクもつられて、つい笑ってしまったけど。

夜には列車に乗ってゴーラクプルへ行く予定だ。電車で6時間。そこからバスで国境まで4時間。さらに12時間バスに揺られてカトマンズに向かう。昨日も書いたけど、すごい長旅だよな。オンボロバスの直角シートで12時間とか、考えただけで腰が悲鳴をあげそうだ。それに、聞いた話じゃ「揺れすぎて天井に頭ぶつける」らしい。本気で過酷だな、これ。

でも、結局楽しめるかどうかは自分次第。こういうのも旅の一部だし、どうせなら面白がってやろうじゃないか!疲れたって、それも旅だ。笑っていけば、きっと全部いい思い出になる。

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