三日間、胃袋は自由だった。
金曜、土曜、日曜。気づけば「週末の王様」になったつもりで、食の王国を旅していたボク。
気がつけば、月曜の朝、体重計の上で1.9kgという数字がポツンと立ってた。まるで、悪戯がバレた子どもみたいに。
金曜はマレーシアフェス。屋台の香りが鼻の穴をこじ開けてきて、ボクはロティチャナイとナシレマの誘惑にまんまと落城。
土曜は日本の居酒屋文化に乾杯を捧げて、ハシゴして飲み歩き。焼き鳥、ポテサラ、だし巻き玉子、全部が金メダル級だった。
そして日曜。インド・ネパール料理屋の扉を開けた瞬間から、もう負けは決まってた。ほうれん草とパニールのカレー、ナン、チキンティッカ、タンドリーチキン。あれはもう、胃袋の表彰式だった。
楽しかった。ほんとうに、心底楽しかったんだ。
でもその代償が、月曜の体重計という仕組み。これはもう「美味しかった罪」の判決宣告。ボクはため息を一つだけついて、「うわー」とつぶやいた。
でもさ、冷静に考えると、1.9kgってたぶん脂肪じゃないんだよね。
だって14,000kcalもオーバーするなんて無理だし。これはきっと、ナシレマの塩分とネパールビールの水分と、居酒屋の思い出が混ざった**“むくみのバケモノ”**だ。
じゃあどうするか。
頭の中で具体策を並べる。
「塩分控えめ」「水多め」「軽い運動」。この三種の神器で三日間過ごせば、きっと元通り。体は正直で、意外と素直なやつだ。
それにしても、ふと思ったんだけどさ。
体重が増えたら「失敗」って決めつけるんじゃなくて、「これはナシレマ1杯分の幸せ」「これはネパールビール1本分の友情」って、ご褒美リストにしたらどうかな。
体重計にのって、“あの瞬間”を思い出す。つまりこれは、脂肪じゃなくて思い出の重さ。
そう考えたら、月曜のボクも少し救われる。
ま、とはいえ今日からしばらくは質素な味噌汁生活に戻るけどさ。
胃袋には旅をさせたけど、心はちゃんと帰ってきた月曜日。
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