熱が下がったのはいいけど、頭痛は居座り続けるし、食欲なんてどこかへ散歩に行ったまま帰ってこない。おまけにお腹まで壊して、これはもう体調不良の三重奏だ。こんなとき、つい「まいったなー」と言いながらベッドに溶け込むしかないボク。今日もそのパターンだ。
朝は、近所のお粥屋台でお粥をなんとか1/3だけ食べた。夕方になっても胃がすっきりする気配がなく、結局スイカをつつくだけで一日が終わり。食べ物が胃袋を通過する感覚が、どれほどありがたいものかを痛感した。
「一体いつ治るの?」と思いながらも、まだ二日目なんだよな。ボクはいつも、どんな風邪でも一晩寝ればケロリと回復するタイプなのに、今回ばかりはどうも長引きそう。短距離走ばかり得意で、長距離にはからっきし弱い自分を見せつけられている気分だ。
そしてふと、こんなことを考えてしまう。「海外ノマド生活なんて、楽しいことないじゃん」って。普段なら、自由に動き回れる喜びがあるはずなのに、体調を崩すとその自由が一気に足かせに変わる。不安も、孤独も、どこかで積み上がっていたものが一気に爆発したみたいだ。気づけば「早く帰りたいな」なんて弱音を吐いてる自分にびっくり。
明日もきっとベッドとお友達の一日になりそう。体が訴える声を聞きながら、回復への道を探る長い夜が続く。こんな時、遠く離れた家のぬくもりがやけに恋しい。