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インドの笑顔に気づかされた、ノマドワーカー1か月半の真実

ノマドワーカーとして海外に飛び出してから、気づけばもう1か月半。とはいえ、ボクのノマドっぷりは、どうも「働かないノマド」になりつつある。作業する気が湧かなくて、今月の収入もガクッと落ちそうだ。それでも「まあ、しゃあないか」と思えるあたり、ボクのいい加減さが現れている。

最近はヴァラナシの街をぷらぷらと歩いたり、ガンジス川沿いをのんびり散歩する日々。そんな中で、ある自分の変化に気づいた。インドでは、とにかくたくさんの人に声をかけられる。観光客を狙ったキャッチの人たちだ。普通なら鬱陶しく感じそうなものだけど、なぜかボクは嫌な気がしない。むしろ笑顔で対応してしまう。そして、それが伝わるのか、相手も笑ってくれることがある。たったそれだけのやり取りだけど、なんだか楽しい。心に余裕がある。インドがボクを変えつつある。

他の観光客を見ると、大抵は嫌な顔をして「No」と言って逃げるように去っていく。それはそれでいいんだろうけど、「そんなに怖がらなくてもいいのになあ」とボクは思う。確かに無茶苦茶なセールストークもあるけれど、それがインド流。昨日なんて、ちょっと話すようになったインド人に「服屋を見に来てよ」と言われたので、「興味ないよ」と断ったら、「君が興味なくても僕は興味あるよ!」と全力で返されて思わず笑ってしまった。なんだ、その理屈は。

ガンジス川沿いでも、ボートのキャッチが毎日のように声をかけてくる。今日も「いらないよ」と断ったら、「君、昨日も一昨日もいらないって言ったじゃない。たまにはいるって言ってよ」と笑顔で返された。もう、思わず笑うしかない。覚えられてるなんてびっくりだ。ボクは相手の顔を覚えていないのに。インド人の記憶力、侮れない。

そして、最後に一つ謎の事件が。宿で逆ナンしてきた日本人の女の子が、体調不良を理由に一緒に行く予定だったクンブメーラーをドタキャン。でも、同時に宿から彼女たちの靴が消えた。どうやら彼女、他の人と一緒に行ったみたいだ。なんていうか、インド人より日本人の方が嘘つきじゃないか。笑

まあ、こんな調子で今日もボクはインドを歩いている。