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2日間の絶食と下剤で見えた腸の風景、笑いと痛みの狭間で織りなすボクの腸内カーニバル

なんていうかね、ボクの腸は秘密の迷宮そのもの。2日間の食事制限を乗り越え、検査当日を迎えた。終着点。

病院では下剤1リットルとの対面。200mlずつ10分かけてちびちび飲む作業が始まるんだよね。「これ、本当に飲んで大丈夫?」って自分にツッコミ。

散歩5分は腸を刺激する式典。歩くたびにお腹の中で何かがざわめく。そしてトイレへ直行。

1回目のうんこを看護師さんに見せると、「うわー、いいですねー、キレイな下剤のうんこ。この調子!」って褒められたんだよね。赤ちゃんの頃のオレとは違う快挙。このウンコはオーケストラのファンファーレだった。

周りの受検者もみんな同じだよね。受検者は喝采を浴びるヒーローたち。おもしろすぎる病院ヒューマンコメディー。

4~5回目のトイレで看護師さんから「都度呼んでね」。応援の声がうれしいんだけど、さすがに連続はしんどい。

でも、10回を越える頃には拍手も消えた。「もうしんどいでしょ?」って心の声。ケツが悲鳴を上げる夜のコンサート。痛みのアンコール。

下剤と水の追加を繰り返し、18回目のトイレで看護師さんが「まだですね…宿便溜まってますね」と。担当医と相談して、「もういいよ」のゴーサイン。ミッション完了。

しぶといな、オレのハラ。内視鏡は小さな探検ロボット。ボクの腸の隅々まで見てくれた。結果は問題なし。開放感。

さあ、今日から普通の生活。ボクと腸の新しいスタート。