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ちょっと待って、これ噂のインド式監禁商法ってやつ?

最近、プログラミングの仕事を請けたんだ。それでプログラムを書いて実行したのが、おとといの夜。昨日はそのプログラムがノートPCを完全に占領してて、結局日記を書くことができなかった。いや、それだけならまだいいんだけど、インドに来てからなんかこう、インドに関係ないことまで思い通りにいかない気がするんだよね。謎のインドパワー。ボクにはまだ理解できない領域だ。

請けた仕事もまだ残ってる。だから、まあ結構大変かもしれない。でも昨日と一昨日の出来事って特に何もないんだよなあ。ただ街をブラブラしてただけ。バンコクにいたときと全く同じノリだ。

そんな感じで街を歩いてたら、日本語ペラペラのお兄ちゃんに話しかけられたんだ。なんでも、日本人観光客をいろんなお店に案内して、そこで買い物をさせてコミッションをもらってるらしい。他にも切符の代理購入やら、ちょっと怪しい草系の販売までしてるんだとか。すごいよな、そういう営業スキル。

そしてボクも、彼の案内で布とか民族衣装を売ってるお店に連れ込まれた。店に入った瞬間、いた従業員の一人が外へ出ていき、ドアを「バタン」と閉めた。その音を聞いてボクの頭の中にピンときた。これ、まさかの「買うまで帰れません」ってやつじゃない!?慌てるボク。

その後、次々に意味のわからないセールストークが展開される。「バラナシ行くときにこれ着てるといいよ~!」とか言われながら、民族衣装のクルターが目の前に並ぶ。いや、ボクそんなの興味ないし。いやないことはないけど、今欲しくないし。

2分くらい経った頃かな。「もう見てても仕方ないな」って思って、「何も買わないよ」って席を立ったんだ。そしたら意外にも、「わかったわかった」って感じで、すんなり外に出られた。あれ?拍子抜け。

インドに来て思うんだけど、いろいろ話しかけられて、それに対して曖昧な態度をとるからややこしいことになるんじゃないかって気がする。向こうはただ条件を出してるだけで、それを受け入れるか断るかはボクら次第なんだ。なのに日本人は「どうしようかな~」って態度で応じちゃうから、事態が変にこじれるんじゃないかな。はっきり断ると意外とあっさり終わる。これ、聞いてた話とは違うなって思う瞬間の一つ。

そういえば、某旅系インフルエンサーもインドが苦手って言ってたっけ。でも彼の動画を見ると、断り方がすごく曖昧なんだよね。例えば、インドじゃないけどバイタクに声をかけられて「この後カフェに行くから」って断る。そしたら「じゃあ、カフェのあとで乗せてやるよ」みたいな展開になる。そして最後は急ぎ足で逃げる。

結局のところ、はっきり断れない人が悪いんじゃないかって思うんだよね。インドは、断る力が試される場所。そんな気がしてきた。